所得税とは、利益に対してかかる国の税金のことで、個人の所得(収入から必要経費を差し引いた利益)に対して課される税金でです。
学生ビザで留学をする人の中にはジャパニーズレストランやローカルジョブなどで働く人もいると思いますが、その給与に対してかかってくる税金のことになります。
基本的には給与からの所得税を引かれた金額が手取りの金額になります。毎年7月1日から6月30日までの会計年度の間に稼いだ給与を税務署に申告する(確定申告、タックスリターン)必要がありますので、忘れずに申告するようにしましょう。
学生ビザでの滞在者の税金は留学期間によって2種類あります。
オーストラリアで通う語学学校のコースが、6ヶ月未満か以上かによって税率が異なっています。
6ヶ月未満:「非居住者」扱いで、87,000ドルまでは32.5%の税金がかかります。
6ヶ月以上:「居住者」扱いで、18,200ドルまでは税金はかかりません。
オーストラリアの税務署(Australia Taxation Office)によると税率は下記のようになります。計算方法を追記していますので、所得税の計算をする際にご利用ください。
課税所得 | 税率 | 計算方法 |
---|---|---|
0〜87,000 | 32.5% | (X)×0.325 |
87,001〜180,000 | 37% | (X-87,000)×0.37+28,275 |
180,001〜 | 45% | (X-180,000)×0.45+62,685 |
課税所得 | 税率 | 計算方法 |
---|---|---|
0〜18,200 | 0% | – |
18,201〜37,000 | 19% | (X-18,200)×0.19 |
37,001〜87,000 | 32.5% | (X-37,000)×0.325+3,572 |
87,001〜180,000 | 37% | (X-87,000)×0.37+19,822 |
180,000〜 | 45% | (X-180,000)×0.45+54,232 |
例えば、会計年度である7月1日から翌年6月30日の間に8,000ドル稼いだ場合の所得税はいくらになるのか計算してみました。
計算式:8,000×0.325=2,600
8,000ドルに対して、32.5%の税金がかかるので、所得税は2,600ドルになります。
例えば、会計年度である7月1日から翌年6月30日の間に15,000ドル稼いだ場合の所得税はいくらになるのか計算してみました。
計算式:15,000×0=0
15,000ドルに対して、税金はかからないので、所得税は0ドルになります。
例えば、会計年度である7月1日から翌年6月30日の間に20,000ドル稼いだ場合の所得税はいくらになるのか計算してみました。
計算式:(20,000-18,200)×0.19=342
20,000ドルに対して、18,200ドルまでは0、それを超えた部分は19%の税金がかかるので、所得税は342ドルになります。