オーストラリアのワーキングホリデー渡航に必要な予算はどれくらいなのでしょうか?
ワーキングホリデーにかかる費用は大きく分けると
「渡航前に必要な費用」「渡航後に必要な費用」
の2つになり、合計した金額がオーストラリアワーキングホリデー渡航で必要になる費用の総額になります。
※渡航後にかかる費用でも渡航前に必要になる場合(例えば、ホームステイ滞在費用を学校の申込みと同時に行う場合など)がございます。
詳しくはお問い合わせください。
INDEX
オーストラリアへのワーキングホリデー渡航にかかる一般的な費用は、以下内容が挙げられます。
具体的にどのくらいの費用がかかるのか、節約できる費用はないか、少しでも予算を抑えてオーストラリアへ渡航できるように注意点含めてまとめています。
不必要な費用や節約できるポイントは積極的に削減する
大事なポイントとしては、節約できる費用、もしくは支払う必要のない項目については積極的に削減し、出来るだけ安くワーホリ渡航できるようにする必要があると考えています。
「塵も積もれば山となる」というように、ワーホリ渡航必須の費用を少しづつでも削減できれば約5〜10万円の大きな節約になるので、注意して見ていきましょう。
オーストラリアに入国するには入国ビザが必須です。
もちろん、ワーキングホリデーで渡航する場合はワーキングホリデービザを出発前に取得する必要があります。
ワーキングホリデービザ以外に
「観光ビザ」「学生ビザ」
でのオーストラリア留学が可能で、滞在期間や目的によって取得するビザが変わってきます。
申請料金はそれぞれのビザで異なっており、eVisaと呼ばれるオンラインシステムを利用して申請を行います。また、申請料金の支払いにはクレジットカードが用いられるのが一般的です。
ビザの種類 | 申請費用 |
---|---|
ワーキングホリデービザ | 495ドル(2021年7月時点) |
学生ビザ | 630ドル(2021年7月時点) |
観光ビザ(ETAS) | 20ドル(2021年7月時点) |
オフシーズンを狙ってワーキングホリデーをスタート
オーストラリアへの航空チケット代は時期・プラン・旅行会社によって同じ場所に行くにしても大きく値段が変わってきます。
年末年始、夏休み、ゴールデンウィーク、冬休みなどのピークタイミングでは航空運賃は高額になる傾向があるので、オフシーズンを狙ってワーキングホリデーをスタートさせるのが理想と言えるでしょう。
航空会社が定価で販売している航空券がこれに該当します。
留学生は基本的に費用を抑えつつ渡航したいと思うので、こちらの航空券を利用する留学生は比較的少ないです。
航空券の費用は値段が高く、8万円〜25万円で予約することができます。
しかし、早めに予約する/セールを利用すれば割引航空券を予約することができるので、工夫次第では通常より安く航空券を手に入れることもできます。
LCCの提供する航空券です。Jetstar(ジェットスター)やAirasia(エアアジア)に代表される航空会社です。
近年、留学生が最も利用している航空券はこちらの航空券になります。航空券の費用は、片道2万円〜6万円で予約することができます。
航空券の値段が高騰する時期などは避け、週末よりは週中での渡航、かつ予約時期を早めることによって通常よりも安く航空券を予約することができるので、往復の渡航費用をかなり抑えることができます。
オーストラリアでは日本からオーストラリア各都市への渡航でも都市によって運賃が異なってきます。
なるべく運賃の安い都市に渡航してから、オーストラリアの国内線を利用して目的地にたどり着くという節約方法もございます。
航空券費用が暴騰する時期でもあるので、下記の時期を外して航空券を取得するのがお勧めです。
また、以下のデータはskyscannerが公開している東京-シドニー間の最も航空券が安い月、高い月をグラフにしたものです。
このデータによると、12月が最も高く、6月が最も安い月となっているため、6月を留学のスタートタイミングにするというのも良いかと思います。
「ベストタイム・トゥ・ブック」はスカイスキャナーを利用し2014年6月から2017年5月までに予約された航空券のデータを集め、お得に購入できるタイミングと価格を分析・予測した結果であり、必ずしも将来の航空券価格を決定づけるものではありません。
航空券の種類 | 費用 |
---|---|
正規航空券 | 8万円〜25万円 |
格安航空券(LCC) | 2万円〜6万円 |
ワーキングホリデービザを利用してオーストラリアに留学される場合、渡航予算の50%くらいを占めるのが「学費」です。
語学学校の費用は、
①入学金、②授業料、③教材費
の3つの項目から成ります。
入学金とは語学学校に入学するために支払うお金です。基本、入学金は期間によって変動することはなく、どの教育機関でも平均して200ドル前後の金額になります。
また、ワーキングホリデーや観光ビザの場合は入学金が50〜100ドル程度安くなる学校もあります。
オーストラリアの語学学校の授業料は他の英語圏の国と比較すると、安くなる傾向があり、約300〜400ドル/週から受講することが出来ます。
語学学校の授業料は、語学学校によって異なるのは当然ですが、自分の目的に合致した語学学校を選択するようにしましょう。例えば、優秀な教師を海外から招いており、質の高い授業を受けることができるのであれば、授業料はその分高くなります。
語学学校の費用については、留学期間が長期になればなる程学費が安くシステムが採用されている学校が多いです。学校のキャンペーンが併用できればさらにお得に就学できるのでキャンペーンの適用の有無は要チェックです!
教材費はオーストラリアのほとんどの語学学校では、約10〜15ドル/週になります。
3ヶ月間語学学校に通った場合の教材費は平均して120ドル程度の金額が必要になります。
学校により教材費は授業料の中に含まれている場合や、週単位・レベル単位で支払う、修了した時点で教材を返却すると一律で料金が返還される学校など様々な形態があります。
項目 | 費用 |
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入学金 | 100〜200ドル |
教材費 | 120ドル |
授業料 | 300〜400ドル/週 |
オーストラリアの留学生の宿泊スタイルとしてホームステイ、学生寮、バックパッカーズ、シェアハウスなど様々な滞在方法があり、宿泊先により費用は異なります。
オーストラリアへの留学生の滞在方法は、初めの1ヶ月はホームステイもしくは学生寮、その後自分の条件に合ったシェアハウスでルームシェアをするというのが一般的です。
※学校お申込時にホームステイ、シェアアコモデーション、学生寮いずれかをお申込みされる場合は別途250ドル程度の宿泊先手配料が宿泊先プロバイダー側で必要になります。
オーストラリアのホームステイ滞在は基本、朝晩2食付きで光熱費込み、更には家電や家具を揃える必要がないので、オーストラリア到着時には便利な滞在方法です。費用は、1週間当たり250〜300ドルが相場になります。
ホームステイはオーストラリアの家族の家に入って生活する為、家族のルールに従って生活をすれば不便することもありませんし、オーストラリアの現地家族の一員になるという貴重な体験ができるというメリットがあります。
気の合う仲間やクラスメイトとシェアハウスをスタートされたり、全く新しい土地や環境にチャレンジしたり、ワーキングホリデー滞在中はほとんどの滞在者が「シェアハウス」に滞在します。
シェアハウスは複数人が1つのマンションフラットや一軒家で共同生活するという滞在方法です。
シェアハウス費用は1週間当たり100〜200ドルが相場になりますが都市、ロケーション、家のクオリティーや広さにより家賃は変動します。
シェアハウスでは、人数が多いと1人当たりの宿泊費が安く済み、好きな場所で、様々な国籍の留学生と生活を共にできるという楽しみがある反面、共同生活では互いの文化、生活を理解し尊重することができなければ、意見やライフスタイルの違いから非常に住みづらい環境になる場合もあります。
※都市、ハウスのロケーションや物件条件により値段は変動しますので、上記の家賃は参考にしてください。
学生寮は語学学校を利用する生徒に提供される滞在方法です。
費用は、1週間当たり180〜300ドルが相場になります。同じ目的を持った学生が数多くいるので常に勉強のモチベーションを高く保ちやすく、学校のクラスメイトと仲良くなれる機会にもなるので学校に学生寮があれば寮の利用はお薦めです。
学生生活を豊かにする要素として「学生寮」の滞在も魅力的でお勧めします。ホームステイ滞在はオーストラリアの家族の一員になれますが、学生寮はクラスメイトとの仲良くなる機会が格段に上がるので、学校生活を更に豊かにしてくれる滞在方法と言えるでしょう。
(安い) シェアハウス < 学生寮 < ホームステイ (高い)
オーストラリアは物価の高い国であるため、外食を続けていると莫大な費用になってきます。
カジュアルなレストランのランチでも1,000円以上かかることが多く、少し高級なレストランであればランチで2,000円以上かかることが多いです。
ファーストフードやフードコートでのランチであれば400円〜1,000円に抑えられます。食費を抑える為に出来るだけ自炊やバイト先の賄い(まかない)を活用して食費を安く済ませることが可能なので、ワーホリ滞在中の食費は工夫次第で費用を抑えることができます。
生活に慣れたタイミングで、外食から朝昼晩を自炊にすることによって週あたり5,000円〜10,000円程度に抑えることができますので、自炊やバイト先の賄いで食費のやりくりできるようになっておくと1年間の生活では大きな節約になります。
都市(交通機関) | 1週間当たりの交通) |
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シドニー(電車・バス・トラム・フェリー) | 27~45ドル |
メルボルン(電車・バス・トラム) | 30~48ドル |
ブリスベン(電車・バス) | 35~50ドル |
ゴールドコースト(電車・バス) | 35~50ドル |
パース(電車・バス) | 23~35ドル |
オーストラリアでは交通網の発達の仕方は都市によって様々です。更に都市によってその費用も異なっています。
シドニーの公共交通機関は、Opal Card(日本で言う所のSuicaのようなもの)というICカードを利用することができます。
このカードは1日、1週間当たりの上限費用が決まっているおり、1週間の利用回数に応じて割引されるシステムになっているため有効活用すれば交通費を抑えることができます。
オーストラリアは物価の高い国なので、うまくやりくりすることが節約の要になります。留学生の平均の雑費・お小遣いの金額は3万円〜5万円と言われています。
しかし、節約するだけでなく外で他の学生やホストファミリー、ルームメイトとの交流を積極的に行って留学生活を充実したものにしましょう。
長期・短期に関わらず、慣れない海外生活では何が起こるかわかりません。海外留学保険に加入しておくのがオススメです。
加入は任意ですが、様々な保険会社が海外留学生用の保険プランを用意しているので、自分の留学プランにあった保険に加入するようにしましょう。
また、保険料によって保証内容は変わってきますので、自分の納得のいく保証内容を選択しましょう。
クレジットカードの付帯保険でも渡豪することはできますが基本的に出国から期限が3ヶ月ということとカバーしている保証内容が少ないという制約がございますので、自分の利用するクレジットカード会社の海外旅行保険内容は把握しておくようにしましょう。
保険料の相場は年間保険料15万円〜30万円と様々ですが、現在では年間保険料10万円以下で加入できるものもあるので、ワーキングホリデーなどの場合は、これを利用することによって、費用を安く抑えることができます。しかし、安いとはいえしっかりと保証内容は確認しておくようにしておきましょう。
※学生ビザを申請する場合、海外留学生保険(OSHC)に加入することが義務付けられており、相場は50ドル/月程度となります。
OSHCは病気などの保証はカバーされていますが、紛失や盗難については補償の範囲外なので、長期留学の際はOSHC以外にも海外留学保険に加入しておくと良いでしょう。
エージェントにサポートを依頼する場合、留学代理店・エージェントに対して支払うサポート料金が発生する場合があります。
種類は様々で、中には数10万円もする高額なサポート料金を請求する代理店・エージェントもあるので注意が必要です。
オーストラリア留学.netでは「オーストラリア留学・ワーキングホリデーのお手続き、サポート費用は無料」になりますので、留学エージェント費用は0円です。
留学のサポート費用は極力支払わないように努めましょう。これをすることによって数10万円分の節約になります。
費用 | 金額 |
---|---|
ビザ申請費用(ワーキングホリデー) | 41,085円 |
往復航空運賃(LCC) | 25,000円 |
入学金 | 16,600円 |
教材費 | 12,000円 |
授業料(3ヶ月) | 298,800円 |
海外留学保険(12ヶ月) | 100,000円 |
サポート料金 | 0円 |
合計金額 | 493,485円 |
※1ドル83円で計算しています。
※語学学校費用の算出方法:300ドル/週で12週間
1年間のワーキングホリデー滞在の現地生活費合計と働いて得た収入を差し引きして収支を計算してみましょう。
1年間の生活費支出と10ヶ月の給与を差し引きして、15万円程度支出が上回る計算になりました。非常に余裕を持った計算をしているので、実際はワーキングホリデーで赤字になることは少なく、収入が下記リストより多い方がほとんどですが、万が一の状況も想定して、渡航予算は余裕を持って計算されることをお薦めします。
費用 | 金額 |
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宿泊費(ホームステイ)(1ヶ月)(250ドル/週) | 83,000円 |
宿泊費(シェアハウス)(11ヶ月)(150ドル/週) | 547,800円 |
食費(100ドル/週) | 398,400円 |
交通費(30ドル/週) | 119,520円 |
雑費(2万円/月) | 240,000円 |
支出合計 | 1,388,720円 |
アルバイト収入(10ヶ月) | 1,245,000円 |
支出マイナス | 143,720円 |
※1ドル83円で計算しています。
※アルバイト収入の算出方法:1500ドル/月で10ヶ月
100万円程度の収入が!
アルバイトの割合が上記シュミレーションより多いワーホリ渡航者が多く、1年間の生活費支出と10ヶ月の給与を差し引きした場合、100万円程度収入が上回る計算になりました。
ワーキングホリデーでは学生ビザでの渡航よりも貯金ができることが多いので、しっかり働きながら生活費を賄いつつ貯金をしたい方にとっては理想の環境ではないでしょうか?
費用 | 金額 |
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宿泊費(ホームステイ)(1ヶ月)(250ドル/週) | 83,000円 |
宿泊費(シェアハウス)(11ヶ月)(150ドル/週) | 547,800円 |
食費(100ドル/週) | 398,400円 |
交通費(30ドル/週) | 119,520円 |
雑費(2万円/月) | 240,000円 |
支出合計 | 1,388,720円 |
アルバイト収入(10ヶ月) | 2,490,000円 |
収入プラス | 1,101,280円 |
※1ドル83円で計算しています。
※アルバイト収入の算出方法:3000ドル/月で10ヶ月
オーストラリアのワーキングホリデーで必要な費用や現地生活費についての内容でしたが、詳細な費用のイメージはできましたでしょうか?
オーストラリア渡航前に収支シュミレーションを行い、ワーキングホリデーの渡航予算は余裕を持って確保されることをお薦めします。