本記事は【留学・ワーホリの6ステップ】のSTEP4で、留学準備・基礎知識、渡航プランニングに必要な情報をまとめています。1〜6まで読んで頂ければ「自分は今何をしなきゃいけなくて、留学プランニングどうやって立てていくべきなのか?」を理解していただだけます。
学生ビザを取得してオーストラリアへ留学へ渡航される場合、留学選択肢として下記のいずれかを選択して留学されます。
オーストラリア留学者の一般的な進路は下記に通りになります。
オーストラリアの語学学校は英語を母国語としない学生を対象としており、資格や語学力に関わらず誰でも入学することができます。年間約9,000人の日本人がオーストラリアに「学生ビザ」を取得して渡豪されます。そのうちの65%以上の渡航者が語学学校での長期留学をして英語力の向上、もしくは資格取得を目指して就学しています。
ワーキングホリデービザでは最長4ヶ月、観光ビザでは3ヶ月までしか語学学校の留学が法律上許可されていない為、3~4ヶ月の留学期間では十分に英語力をUPすることは難しいのが現実です。
下記の表は留学期間に比例して英語力がどれくらい伸びるのか?について簡易的にまとめたグラフになります。
オーストラリア留学でどれくらいのレベルに到達したいかによって留学期間や渡航プランを考える必要があります。
到達レベルのイメージや課題等 | 英語レベル | |
1ヶ月間の留学 | 語学学校生活に慣れた (英語は難しいと改めて実感) |
Beginner (入門)~Elementary(初級)
【簡単な挨拶程度ができるようになる】 |
3ヶ月間の留学 | リスニング力が上達し、相手の言っていることが”曖昧に” 理解できる。曖昧だが簡単な返答ができるようになる。(英語を間違えることへの恥じらいが消え始める) | Elementary(初級)~Pre-intermediate(中下級)
IELTS:3.5~4.0 【相手の言っていることは大体分かるが言いたいことは伝えられない】 |
4ヶ月間の留学 | 語彙の習得により伝えられる情報量が徐々に増えてくる。忘れてしまっている文法と語彙の欠乏に悩まされる。 | Pre-intermediate(中下級)~Intermediate(中級)
IELTS4.0~5.0 【オーストラリアの日常生活に必要な英語力】 |
6ヶ月間の留学 | 基礎的な文法を一通り理解し、耳が英語に慣れてくる時期。スピーキング能力の欠乏に悩まされ発音の修正や「R」「L」を意識し始める。 | Upper-intermediate(中上級)
IELTS4.5~5.5 【相手の言っていることが十分に理解できる。スピーキング能力に欠ける】 |
8ヶ月間の留学 | 短文での会話のキャッチボールがスムーズになってくる。具体的な説明力に欠けるため、語彙や重要センテンスの暗記がまだまだ必要な期間。 | Upper-intermediate(中上級)
IELTS5.0~6.0 【英語での日常会話が出来るようになる】 |
10ヶ月間の留学 | 英語に対しての恐怖心がほとんどなくなってくる。留学の成果が自分自身でも感じられる期間。リスニング力、スピーキング力共に日常生活を送る程度では問題ない。 | Upper-intermediate(中上級)~Advanced(上級)
IELTS5.5~6.5 【ネイティブスピーカーとも徐々に会話が成り立ち始める】 |
12ヶ月間の留学 | ネイティブスピーカーの話し方を意識して、発音矯正や言い回し、スラングなどを意識してスムーズに長文を話せるように簡単な接続詞などを利用する。 | Advanced(上級)
IELTS5.5~6.5 【ローカルジョブがスタート出来るレベル】 |
18ヶ月間の留学 | ネイティブがよく使うフレーズを理解する為、語彙、イディオム、Phrasal of Verbsを集中して詰め込み、難しい文章構成が徐々に出来るようになってくる。スピーキング文章の構成が上手くできるようになる。 | Advanced(上級)
IELTS6.0~7.0 【専門的な用語を組み込んだ高度なスピーキング能力が付く】 |
24ヶ月間の留学 | 英語脳に近づき、日本語で文章を組み立てて英語に翻訳する思考回路がなくなる。更には日本語の単語を忘れ始める。 | Advanced(上級)
IELTS6.0~7.0 【現地就職や英語を武器にした仕事に日本で就業可能になる】 |
専門学校での専門的なコースの受講や大学進学して学位を取得するなど希望がない方で「英語力(スピーキング・リスニング能力、リーディング・ライティング能力)を総合的に上げたい」方は、特に専門学校、大学に進学する必要はなく、語学学校に長期で留学し英語力の向上を目指します。
ただし、専門学校の学費が語学学校の学費より安くなる場合が多い為、オーストラリア長期留学者は語学学校+専門学校への進学で学費を抑えながら長期留学ができるのでお薦めです。
オーストラリアの語学学校で総合的に英語力を上げるために「一般英語コース」に入り、まずは英語力を総合的に上げていきます。
一般的に一般英語コース以外にも「IELTS検定試験対策コース」「ケンブリッジ検定試験対策コース」「J-shine資格コース」「Tesol / Tecsol資格コース」「進学英語コース」「マッサージ資格コース」「ヨガ資格取得コース」など、様々な資格取得コースが開講されています。
「一般英語コース」で英語力を上げてから、資格取得コースに移り、上記のような資格を取得して日本帰国後の就職活動やその他キャリア形成に活かすことも可能です。
ワーホリビザの取得が18歳〜30歳までになるので、31歳を超えてしまっている方は「学生ビザ」を取得して中長期のオーストラリア留学という選択肢があります。
オーストラリアは「学生ビザ」保持者でもアルバイトは法律上許可されているので、学生ビザでの留学でもアルバイトしながら英語留学をすることが可能です。
オーストラリアの語学学校では、入学初日にレベル分けテストを行います。その結果を元に学生の現在の語学力に合ったクラスに振り分けられます。
クラスは、
語学学校により多少異なりますが、基本的には上記レベルに分けられ、4~6レベルのクラスが開講されていることが多くなっています。
留学生に質の高いサービス教育・サービスを保証するためにオーストラリアでは、留学生受け入れ校の連邦政府登録(CRICOS)制度を採用しています。学生ビザの取得に必要になる正式な入学許可証(COE)を発行できるのは、登録されているCRICOS CODEを持つ学校だけになります。CRICOSに登録されているということは、教師の資格や授業内容、料金、設備などが政府が定めた基準を満たしているということなので、安心して英語を学ぶことができます。
弊社オーストラリア留学.netは政府認定のCRICOS CODEを持つ語学学校、専門学校、大学の入学お手続きを行っております。
オーストラリアの語学学校は独立した校舎をもつ学校は少なく、オーストラリアの多くの学校はオフィスビルの中にあります。
教室以外にも共用ラウンジやコンピュータルームを備えている学校も最近増えてきていて、キッチンや学生フリースペースなど設備面で充実している語学学校も多いです。生徒数の違い、立地、学校規模や学校資本により学校設備は変わってきます。
オーストラリアの語学学校の入学日(一般英語コース)は毎週月曜日としている学校が多く、渡航者の渡航予定によって柔軟にスケジュールを立てやすいのが特徴です。
一般英語コース以外の試験対策コースや資格取得コースは入学日が年間スケジュールで既に決まっている場合が多い為、お問い合わせしてコース開始日を確認しましょう。
ほとんどのオーストラリアの語学学校では「文法」「スピーキング」「ディベート」「ライティング」「リーディング」「発音」「ライティング」などの必須クラスが午前中にメイン授業があり、午後からは選択授業を開講していて、好きな科目を選んで受講できる場合が多いです。
例えば、ELSIS(シドニー・メルボルン・ブリスベンに校舎あり)の学校の授業数を見てみると、8時15分から授業がスタートし、12時30分で2コマ目の授業が終わります。
午後13時〜17時迄は選択授業を好きに受けることができるので、自分の好きなクラスや苦手なスピーキングをもっと勉強しよう!など柔軟にアレンジすることができます。
▼ELSISの場合、午後から受講できる選択コースは下記の通り
特別サポートについては学校によりけりですが、オーストラリアの語学学校は様々な魅力的な無料サービスを提供していて、こちらも見逃さずに要チェックのポイントになります。
English Language Company (ELC)のSWAP(就職援助プログラム(無料))はお仕事がスムーズに見つかるよう履歴書の書き方や面接の仕方等をサポートしています。オーストラリアで希望の職種で働けるチャンスを広げることができるので、是非活用してみましょう。
その他のワークプログラムにも、環境保護ボランティア、プロフェッショナルインターンシップなど英語+αのスキルアップを目指すことができるサービスが提供されています。
シドニー・メルボルン・ブリスベンにキャンパスを構えるEnglish Unlimitedでは、スマートパッケージというオールインワンのサービスを提供しています。
一般英語コース、学生寮の滞在、空港ピックアップなど通常のコース・滞在先オプションに加えて以下の無料サービスが付いたパッケージになりますので、お得に様々なサポートを受けることができます!
シドニーの語学学校CASS Training International Collegeでは、有給ホテルインターン&英語コースという特別サポートをご提供しております。
出発前のコース選択は不要で、17週間の英語学習とオーストラリアでの有給インターンシップに参加することができます。ワークショップで面接対策を行ったり、定期テストで英語力の伸びを確認しながら学習することができ、英語環境かつオーストラリアのローカルの職場で働きながらオーストラリア人と同じ給料をもらうことができるので、英語を学習しつつオーストラリアで就業されたい方、人と違った留学をしたい方にぴったりのサービスです。
前述通り、オーストラリアの語学学校は資格や英語力にかかわらず誰でも入学することができます。オーストラリアの語学学校で長期留学をして英語力を向上させたい場合は、現在の英語レベルに見合ったコース、将来的に取得したい資格や将来の目的に合わせたコースを選択して通学します。
オーストラリア語学学校へ中長期留学ご予定の方はお気軽にお問い合わせ下さい。留学期間や渡航プランニングなど全て無料でサポートしています。
オーストラリアの語学学校で、ある一定以上の英語力をつけた後にビジネスコース、会計、経済、IT関係、看護、観光などの専門的なコースを受講する為にオーストラリアの専門学校に進学することができます。
より専門的な技術や資格、学位を取得するには専門学校に進学して専門コースを受講します。
(1) 高校の卒業証明書(英語表記)が必要になりますので、専門学校進学を検討されている方は事前に出身高校で英語表記の卒業証明書を発行してもらいましょう。
(2) オーストラリアの専門学校進学には中級以上の英語力が必要になり、オーストラリアのほとんどの専門学校ではIELTSアカデミック5.5以上のスコアが入学条件になっています。
(3) 専門学校と提携してる語学学校で指定コースもしくはレベルに到達する
オーストラリアの専門学校との提携している語学学校は進学希望の留学生が数多く在籍しています。提携先の専門学校へ進学する為にUpper-intermediate以上の一般英語コースの卒業資格を取得すれば提携専門学校にエスカレーター式に入学することができます。
オーストラリアの専門学校は公立・州立の専門学校である (1) TAFE(テイフ) と (2)私立の職業専門学校の2種類があります。後者(2)の専門学校が日本の専門学校と同じ位置付けになります。
オーストラリアのTAFE(テイフ:Technical And Further Education)ではビジネスやIT、会計、ツーリズム、看護、アート、デザインなどの実践的な技術教育が行われています。勉強する内容や修了後の社会的な評価を鑑みると日本でいう短大卒、課程によっては大学卒に準じています。
TAFEに進学する方は専門知識や技能を学んで卒業後はそこで得たスキルを使って働く人が多いです。地元産業との結びつきもあるため地域毎に学べる内容に特色があり、様々なレベルに対応しているので、幅広い目的に対応することができます。
留学生のために英語コースを併設していることも多いので、まずは付属の英語コースに入学し、英語レベルが上級に達したら専門コースに進学する留学生が多いです。TAFEは通常2学期制で、ほとんどのコースは1月もしくは2月にスタートし12月に終わります。
専門学校の入学資格は日本の高校卒業資格を有していることというものが多く、上級コースでは、関連している実務経験が必要なケースもございます。これに加えて一定レベル以上の英語力(IELTS5.5~6.0)を有していることという条件もあります。
TAFEの学位は3つあり、コース期間や修了時の資格によって3つの学位に分けることができる。
私立専門学校は、多種多様なコースが揃っているTAFEと異なり、観光/ビジネス/デザインなど学校ごとにそれぞれの特定分野のコースを提供していることが多く、専門分野の一般的な知識を比較的短い期間で学ぶことができます。ACPETという任意団体によって教育内容を厳しく審査されているので、オーストラリアの市立専門学校の教育内容・カリキュラムは非常にしっかりしているものになっています。
各学校は発行するサーティフィケートやディプロマ、オーストラリアの職業関係団体や高等教育機関も認める公的な証書や免状が得られます。
専門学校の入学資格は日本の高校卒業資格を有していることとその他一定レベル以上の英語力(IELTS5.0~6.0)を有していることという条件もあります。
オーストラリアの専門学校への進学をご予定の方はお気軽にお問い合わせ下さい。進路等プランニングのご相談無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
オーストラリアの大学の教育水準は非常に高く、語学学校で英語力を身につけた後、更に専門的な勉強をしたい方やオーストラリアでの就職や永住権の取得を目指している方は大学へ進学するという選択肢があります。オーストラリアの大学数は日本と比べると、比較的数は少なくほとんどが国公立大学になります。
大学の学士号(Bachelor Degree)を取得できる学部課程は原則3年間の就学を経ての取得になります。日本人の場合、オーストラリアの大学に進学するには、日本の大学1年を修了しているか大学の大学進学準備課程(ファウンデーションコース)をオーストラリアで修了している必要があります。
学部課程を修了すれば、DeplomaコースやMasterコース(修士号課程)へ進学することができるようになります。
オーストラリアの大学への進学ごを予定の方はお気軽にお問い合わせ下さい(オーストラリア留学.net 問い合わせページ)
オーストラリアのワーキングホリデービザで留学が許可されている最長4ヶ月(17週間)になります。語学学校に通い、短期間で英語力を上げてその後はワーキングホリデービザでオーストラリアで働きながら英語力を身につけたいという方が対象です。
下記のような留学希望者がこちらに当てはまります。
オーストラリアのワーキングホリデー(ワーホリ)についての詳細は【ワーホリ】ワーキングホリデー渡航についてを御覧ください。本記事は学生ビザで長期留学、進学する方向けの内容になっております。
STEP(5)【選定】オーストラリア都市・語学学校の選定について へ読み進めて下さい。