日本で4年制大学の看護課程を修了し、正看護師資格を取得・保有されている方は、看護師資格を持っていない人よりスムーズにオーストラリアで看護師になることができる可能性があります。
そもそも、オーストラリアで看護師になるためには、こちらの2つが必要です。
ただ、4年制大学の看護課程を修了していると、オーストラリア看護師認定協会指定の条件を満たせば、OBAという審査のみでオーストラリアの正看護師資格を取得できる可能性があります。
こちらのページでは、
についてご紹介します。
ちなみに、費用を抑えて正看護師になるポイントについて、こちらの動画でまとめているので、よければ合わせてご覧ください。
では、まずは、”英語力”はどのように判断されるのかご紹介します。
オーストラリアで看護師として働くためにはIELTS(アイエルツ)検定試験で7.0以上が必要です。
日本では、TOEIC・TOEFL・実用英語技能検定(英検)といった資格が一般的ですが、残念ながらそれら3つの全てのテストは、世界で英語能力を判断する為には不充分です。
IELTS検定試験は、現在140ヵ国以上の国で、合計10,000以上の機関が認定しており世界的に認められています。
オーストラリアの専門学校・大学ほとんどの教育機関では、IELTS の点数5.5 ~ 7.0以上のスコアが入学条件になっています。
IELTS | レベル | |
---|---|---|
IELTS・TOEIC・TOEFL・Cembridge等 試験対策コース | 4.0 ~ 5.0 | Upper Intermediate |
専門学校 | 5.0 ~ 5.5 | Upper Intermediate |
ビジネスカレッジ | 5.0 ~ 5.5 | Upper Intermediate |
ファンデーションコース(大学進学準備コース) | 5.0・6.0 ~ | Advanced |
TAFE(職業訓練専門学校) | 5.5 ~ 6.0 | Advanced |
大学 | 6.0・7.0 ~ | Upper Advance |
大学院 | 6.5・7.0 ~ | Proficient |
その為、オーストラリアで看護師になるためには、まず語学学校でIELTS7.0以上を目指すことが必要になります。
そのためまずは、英語力の個人差はありますが、12-24ヶ月は語学学校で英語の勉強をすることになります。
IELTSについては、詳しくこちらのページで紹介しているので、合わせてご覧ください。
次に、オーストラリア看護師認定協会指定の条件を満たす方法をご紹介します。
英語力と合わせてこちらの3つの条件が揃えば、オーストラリアの正看護師資格を取得できる審査(OBA)を受けられる可能性があります!
こちらと、英語力(IELTS7.0以上)を証明する書類をAHRPAに提出し、審査を受けることができます。
英語力とOBAでの審査を受ける条件をクリアしている状態だと以下のような流れを経てオーストラリアで看護師なることができます。
では、それぞれの試験内容と、オリエンテーション内容を順番に紹介していきます。
英語力も含めた4つの条件をクリアしている方は、審査を受けることができます。
審査は、こちらの2つをクリアする必要があります。
これら2つをクリアすると次に、オーストラリア看護師認定協会のオリエンテーションプログラムに参加することができるようになります。
このオリエンテーションを完了して、正看護師として働くことができます。
こちらそれぞれのプログラムをご紹介します。
まずは、MCQからご紹介します。
Pearson VUE・NCLEX-RN・NCSBN websiteで登録後、試験会場で受けることができます。
医療関連についての選択式問題です。
内容は以下とされています。
試験を受けるために費用はかかります。
2022年現在の合計:250ドルほどとなります。
内訳は以下となります。
試験の内容的には、正看護師資格を持っていれば問題ないレベルですが、非常に高い英語力がキーワードとなります。
そのため、語学学校と大学でしっかりと英語の勉強を続けましょう。
続いて、技術査定をご紹介します。
続いて、技術査定のOSCEについてご紹介します。
オーストラリア看護師認定協会が指定する施設(University of Adelaide)で実施されています。
課題・シナリオ2分間で読み・8分でパフォーマンスを10回行います。
試験での主な、シチュエーションは以下となります。
試験を受けるためにこちらの費用はかかります。
4000ドル(AUD)かかります。
日本での看護歴によって感じ方はそれぞれです。
ただ、英語力・
これら審査をクリアすると、次は、オーストラリア看護師認定協会のオリエンテーションプログラムに参加する必要があります。
ただし、OBAでオーストラリアで看護師になるためには、資格をとる間も取ってからもビザが降りる確証がないことからリスクが高くおすすめはしません。
OBA以外だと、短大や専門学校卒の方と同じく、語学学校で英語力をクリアしたのちに、オーストラリアの大学で学位を取得する流れとなります。
本来学位取得まで3年間かかるところを、コンバージョンコースと呼ばれる2年間のコースに編入し、2年間で正看護師資格を取得することができますよ!
詳しくはこちらのページで紹介しているので、合わせてご覧ください。
短大・専門学校・高校で看護師資格を取得した人がオーストラリアへ看護留学する方法
審査をクリアした後にオリエンテーションを全て受けると、晴れてオーストラリアで看護師として働くことができます。
オリエンテーション自体はとても簡単で、会場に行く必要もなく、オンラインで受講可能です。
2パートに分かれています。
一度に受講しなくてもよく、一時停止をしながら既定の日数内に受講完了すればOKですよ!
これで、オーストラリアで看護師として働くことができます。
看護留学を経て看護師になる場合、大学在学中に必ず医療機関での実習があります。
2021年度以降、実習に参加するためには、ワクチン接種を前提にしている医療機関がほとんどです。
その為、コロナワクチンを接種しておくとスムーズともいえるでしょう。
ワクチン接種にについては、考え方があるかと思いますので、オーストラリア留学ネットの窓口でご相談ください。