現在オーストラリアに滞在している方はワーキングホリデーや学生ビザで滞在している方が多いかと思います。
オーストラリアで一定期間過ごしてみて、日本に帰る方もいらっしゃいますが、「もっとオーストラリアにいたい」「英語以外のことも勉強してみたい」など様々な理由でオーストラリアでの滞在を当初の予定より延長する方もいらっしゃいます。
オーストラリアをもっと満喫したい、でも安く長く滞在したい方のために、こちらの記事では、低価格でオーストラリアに長期滞在するための方法を詳しくご説明いたします。
日本人がオーストラリアに滞在する際の主なビザは、以下の3種類です。
旅行や短期間の滞在の場合に最適なビザで、語学学校には最長3か月まで通うことが可能となります。ビザの規定により、仕事をすることはできません。
ワーキングホリデーはセカンド、サードビザまで取得すると3年程オーストラリアに滞在が可能ですが、年齢制限やセカンド・サードを取得する場合は地方のファームや決められた職種でで働く必要があるなどの規定があります。
また、語学学校には4か月まで通うことが可能で、仕事時間の上限なく働くことが可能です。
語学学校に長期通う場合や専門学校・大学で勉強をするためのビザです。
年齢制限はなく、多くの語学学校や専門学校(カレッジ)は大都市の中心部にありますので、都会での生活を楽しみたい方にも最適です。また、2週間で48時間までの仕事が可能なため、勉強と仕事を両立させたい方にも最適なビザです。
オーストラリアに長期滞在したい方で、ワーキングホリデービザをすでに使ってしまった、年齢的にワーキングホリデービザが使用できない場合は学生ビザでオーストラリアに滞在することが可能です。
また、専門コースの中には低価格で長期のコースも充実していますので、長期滞在を検討されている方は学生ビザで費用を抑えて長期滞在が可能となります。
オーストラリアで長期のビザを取得する際にはまずオーストラリアにどうして滞在したいのか、何を目的にしてビザを取得・延長するのかを考える必要があります。
ご自身の将来の目標やオーストラリアに滞在する目的によって、どのビザを取得するのか、どんな学校に通うのかが大きく変わってくるからです。
例えば、滞在目的が日本にまだ帰りたくない、将来の目標を考える時間がもっと必要、オーストラリアをもっと楽しみたい、という場合は比較的価格の安い学校に通いながら、プライベートやお仕事の時間も十分に取れる学校が最善でしょう。
また、将来の目標が決まっており、何か特別な専門分野を勉強して日本での就職に役立てたい、オーストラリアで働くのに有利な資格を勉強したいなど、将来のキャリア役立つことを勉強されたい場合は、そのコースを開講しているカレッジや、大学への進学が必要となります。
低価格な学校とは先述した中でも、まだ具体的に目標が決まっていないけれども、今はオーストラリアを楽しみたいという方に最適な専門学校となります。
カレッジのコースは半年から1年以上のものが多く、複数のコースを続けて取ることで、3年以上の学生ビザを取得することが可能となります。
またコースはビジネス、IT、ホスピタリティ、ツーリズム、デザイン、スポーツ、チャイルドケアやエイジドケアなど多岐に渡り、ご自身の興味のある分野を見つけやすくなっています。
カレッジでは週に2日程度の授業と、課題の提出でコースを修了できることが多く、アルバイトやプラーベートの時間に重点を置きたい方にも最適です。
低価格の専門学校にはメリットとデメリットがありますので、両方をしっかりと理解してから選択しましょう。
ひとまず費用を抑えてオーストラリアに長期滞在したいという方には専門学校への進学は最適な選択となります。また、大学へ進学は最低でもIELTS 6.5が必要ですが、専門学校では大学よりも低い英語力で進学できるのも嬉しいポイントです。
専門学校の多くは週に2日程度の授業しかありませんので、学校生活を楽しみたい方には向いていませんし、卒業後したとしても将来のキャリアに役立たないこともありますので、専門学校に進学する目的や今後の目標を決めてからコース選択をする必要がございます。
オーストラリアでは、教育機関で取得できる資格や学位が明確に決められており、オーストラリアと日本では資格・学位のシステムが異なります。どのレベルの資格・学位が出来るのかはコース名から判断できるようになっています。
専門学校で取得可能な学位一覧
Certificate Ⅰ | 高校の初歩レベル | 仕事に必要な基本的な知識やスキルを学ぶ |
Certificate Ⅱ | 少し複雑な仕事のスキルや知識を学ぶ | |
Certificate Ⅲ | 高校卒業レベル | 理論や実践的な知識、スキルを学ぶ |
Certificate Ⅳ | 理論や実践的な知識に基づいて、専門的なスキルを学ぶ | |
Diploma | 専門学校卒業レベル | 専門的な職業の知識やスキルを学ぶ |
Advanced Diploma | 短大卒業レベル | 幅広い複雑な専門的な知識やスキルを学ぶ |
Bachelor | 大学卒業レベル | 幅広く理論に基づいた専門的な知識やスキルを学ぶ |
オーストラリアに滞在している学生の多くは、語学学校に通いますが、英語コースは一般的に週$300-400程かかる学校も多く、半年で70-90万円近くになります。また、大学では授業料が年間で300万円を超えるコースも少なくありません。
一方で、カレッジの専門コースは費用も安く半年、1年以上のコースも多いため、英語コースや大学と比べると長期の学生ビザが取得でき費用も抑えることができます。
例えば、CertificateⅢ、Diploma、Advanced Diplomaを全て修了すると、約3年〜4年のコースとなりその分の学生ビザも取得することになるため、学生ビザで長期滞在が可能となります。
学校によって期間や学費に違いがありますが、専門コースの費用例となります。
コース | 各コースの期間 | 年間の費用 |
ビジネスコース | 1年 | $6,000 |
IT | 1年半〜2年 | $10,000 |
ホスピタリティ | 1年〜2年 | $9,000 |
デザイン | 半年〜1年 | $10,000 |
このように、語学学校や大学と比べて専門学校のコースは価格が安く設定されていることが多く、長期滞在を希望されている方には最適な選択肢となります。
また、オーストラリアでは学生ビザであっても2週間で48時間までの就労は認められていますので、学校に通いながらお仕事をして生活費や学費を稼ぐことが可能となっています。
そして、専門コースは一般的に分割払いが可能となっています。専門コースは長期の場合が多いため、3か月から半年で1タームという期間が設定されており、1年コースの場合、2タームから4タームとなります。
多くの学校はターム毎の支払いが可能ですので、学校へ入学を申し込んだ場合に学費の全額を支払う必要がなく、$1,500-2,500をタームが始まる前に支払うことができるのも、大きな魅力の一つとなります。
卒業証明書や成績証明書はご自身が卒業された高校、大学に問い合わせると数週間で必要書類を発行してもらえます。
また、専門学校では英語で専門的な分野を勉強しますので、一定レベルの英語力が必要となります。過去に語学学校を卒業されいる場合は、卒業時のレベルが上中級以上であれば、IELTSのテストを受けていなくても入学が認められる場合もあります。
もし英語力を証明するものがない場合は、学校のレベルチェックテストを受けて、入学条件レベルの英語力があるかを確認することとなります。
さらに、学生ビザでオーストラリアに滞在するためには、学費以外に学生ビザ申請費用として$1,600ドル、海外留学生健康保険(OSHC)、生活費が必要となります。
ご希望のコースの開始時期が合わない、申請手続きが間に合わないということを避けるためにも、現在お持ちのビザが切れる3か月前には準備を始めましょう。
オーストラリアに滞在する目的や理由が決まったら、学校・コース選択をしましょう。学校によってどの都市にキャンパスがあるのか、どんなコースを開講しているのかなどの特徴が違います。
どの学校に行けばいいのか、そんなコース選択があるのか、費用はどれくらいか、一人で調べていても分からないことも多いかと思います。
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現在ワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在していて、学生ビザに切り替えてオーストラリアでの滞在期間を伸ばしたい方は、こちらの記事で方法や手順についても詳しく解説していますので、参考にしてください。