オーストラリアの語学学校では一般英語コースからIELTS試験対策コース、ケンブリッジ検定コースなど沢山のコースが開講されています。ほとんどの留学生が短期、長期問わず「一般英語コース」を受講し、英語力向上を目指します。
オーストラリア留学を計画する際に、まず初めに「一般英語コース」に入学される方が多いですが、オーストラリア私立語学学校の一般英語コースは、どんなカリキュラムで構成されていて、授業時間は1日何時間で、どのような英語力が付くのか具体的にご存知でしょうか?
本記事では、オーストラリアの語学学校の一般英語コースについて詳しく解説していきますので、これからオーストラリア留学される方の学校選定にも活かされる内容になっていますので、留学検討段階、学校選定前に一読しておきましょう。
一般英語コースを受講する留学生は「英語を基礎から学びたい(やり直したい)」「進学の為に目標レベルまで上げたい」「仕事で海外赴任が決まり、仕事、日常生活を英語で送れるように勉強したい」など、初心者から上級者までレベルに合わせて総合的な英語力向上したい人が受講するのが一般英語コースです。
もちろんですが、オーストラリアでご自身に合ったレベルで英語力を上げるために一般英語コースを受講します。
基本的には18歳以上でオーストラリアに留学できるビザを取得済みであれば入学することができます。
授業時間が長い語学学校を希望したり、アルバイトと両立したいから授業時間が短い語学学校を選んだり、希望により入学する学校、コースを調整することができます。
詳しくはオーストラリア留学.net カウンセラーに詳しく聞いて下さい。
オーストラリアの一般英語コースのカリキュラムは下記(A)〜(G)科目を中心に実践的な英語力を付けていきます。また大学附属の語学学校においては一般的な私立語学学校と異なり、専門コースや大学入学する為に必要な読み書き中心のクラスになったりする場合も御座います。
日常生活で使う「会話」を中心に学習します。英語の読み書きはできるけど、会話はあまり得意ではないという人が多いですので、グループディスカッションやプレゼンテーション、トピックカンバーせーション等の様々なカリキュラムで英語を組み立て、スムーズに正しい発音で発言する能力を磨きます。
楽しく発言できるようなアットホームな空気感の学校が多いオーストラリアの語学学校は日本人に多い恥ずかしがり屋の方にも向いているかもしれません。
英語の文章を「読む」力を伸ばします。リーディングは、単語の語彙力を付ける事も一つのポイントですが、文脈を理解し同時に読解力を培います。授業では小説、新聞、オーストラリア時事ニュースや教科書を教材にして読む力をつけていきます。
英字新聞やニュースなどを英語で読めるようになるまでには相当な時間がかかりますが、リーディング能力を訓練する事によってスピーキングの語彙力向上にも繋がるので重要な科目になります。
英語の文章を「書く」ための学習です。授業では、テーマに合わせた文章を作り、先生が添削します。「書く」「添削してもらう」「見直す」を繰り返し続けることで徐々に正確な文法で長文が書けるようになるでしょう。
また、語彙力や文法力のレベルを強化することで、文章の表現力が豊かになり、また説得力のある文が書けるようになります。
基本的には会話中心のカリキュラムでは話す事と聞くことがセットになるので、スピーキングの授業はイコールリスニングの授業でもあります。英語学習でよく言われるのは「英語は聞き取れない事は発音できない」と言われているので、まずは沢山の英語を耳に入れることから英語学習をスタートしていきましょう。
オーストラリアの語学学校では一般英語コース授業終了後に選択科目やアディショナルクラス(自由参加クラス)が開講していたり、アクティビティーが企画されていたりします。一般英語コースのコア授業の受講だけでなく、選択科目やアクティビティーにも積極的に参加しましょう。
選択コースをELSISシドニー校を事例にして詳しく見ていきましょう。開講されている選択科目は以下のとおりです。
上記の選択科目が一般英語コースの授業以外に無料で受講できるので、選択科目は積極的に受講しましょう。特にELSISのOne-on−One(マンツーマン)クラスは人気で、オーストラリアでは他校では提供していないクラスになるので魅力的です。
オーストラリアの多くの語学学校が4〜7レベルに分かれており、自身のレベルに合った授業を受けることが出来ます。クラス分け、レベル分けのおかげで「レベルが高すぎて授業についていけない!!」「自分には簡単すぎてつまらない」などの問題が起こることはありません。
英語初心者。今まで英語を聞いたり話したりする機会も特になかった方。
英会話の受け答えが難しい人。ボディランゲージで何とかコミュニケーションができるレベル(TOEICスコア~400)
中学卒業レベルの英文法習得しており、挨拶や簡単な会話が成立する。
クラスメイトやホストファミリーなど、簡単な会話ならコミュニケーションが取れるレベル。(TOEICスコア~500)
英語圏で日常生活を送る事ができるレベル。オーストラリア留学前に留学経験や十分な英語学習をされた方がこのレベル(TOEICスコア~600)
オーストラリア現地でのインターシップや現地ローカルジョブに就業できるようなレベル(TOEICスコア~700)
不自由なく英語を扱えるレベル。一人一人のキャラクターに合わせた会話ができる(TOEICスコア〜800)
到達レベルのイメージや課題等 | 英語レベル | |
1ヶ月間の留学 | 語学学校生活に慣れた (英語は難しいと改めて実感) |
Beginner (入門)~Elementary(初級)
【簡単な挨拶程度ができるようになる】 |
3ヶ月間の留学 | リスニング力が上達し、相手の言っていることが”曖昧に” 理解できる。曖昧だが簡単な返答ができるようになる。(英語を間違えることへの恥じらいが消え始める) | Elementary(初級)~Pre-intermediate(中下級)
IELTS:3.5~4.0 【相手の言っていることは大体分かるが言いたいことは伝えられない】 |
4ヶ月間の留学 | 語彙の習得により伝えられる情報量が徐々に増えてくる。忘れてしまっている文法と語彙の欠乏に悩まされる。 | Pre-intermediate(中下級)~Intermediate(中級)
IELTS4.0~5.0 【オーストラリアの日常生活に必要な英語力】 |
6ヶ月間の留学 | 基礎的な文法を一通り理解し、耳が英語に慣れてくる時期。スピーキング能力の欠乏に悩まされ発音の修正や「R」「L」を意識し始める。 | Upper-intermediate(中上級)
IELTS4.5~5.5 【相手の言っていることが十分に理解できる。スピーキング能力に欠ける】 |
8ヶ月間の留学 | 短文での会話のキャッチボールがスムーズになってくる。具体的な説明力に欠けるため、語彙や重要センテンスの暗記がまだまだ必要な期間。 | Upper-intermediate(中上級)
IELTS5.0~6.0 【英語での日常会話が出来るようになる】 |
10ヶ月間の留学 | 英語に対しての恐怖心がほとんどなくなってくる。留学の成果が自分自身でも感じられる期間。リスニング力、スピーキング力共に日常生活を送る程度では問題ない。 | Upper-intermediate(中上級)~Advanced(上級)
IELTS5.5~6.5 【ネイティブスピーカーとも徐々に会話が成り立ち始める】 |
12ヶ月間の留学 | ネイティブスピーカーの話し方を意識して、発音矯正や言い回し、スラングなどを意識してスムーズに長文を話せるように簡単な接続詞などを利用する。 | Advanced(上級)
IELTS5.5~6.5 【ローカルジョブがスタート出来るレベル】 |
18ヶ月間の留学 | ネイティブがよく使うフレーズを理解する為、語彙、イディオム、Phrasal of Verbsを集中して詰め込み、難しい文章構成が徐々に出来るようになってくる。スピーキング文章の構成が上手くできるようになる。 | Advanced(上級)
IELTS6.0~7.0 【専門的な用語を組み込んだ高度なスピーキング能力が付く】 |
24ヶ月間の留学 | 英語脳に近づき、日本語で文章を組み立てて英語に翻訳する思考回路がなくなる。更には日本語の単語を忘れ始める。 | Advanced(上級)
IELTS6.0~7.0 【現地就職や英語を武器にした仕事に日本で就業可能になる】 |
オーストラリアの語学学校は一般的にはグループで学ぶクラス制です。4人〜6人のような少人数制のクラスから10〜20人のような大人数のクラスまで学校によって様々です。入学時期が同じメンバーと切磋琢磨しながら学ぶ環境です。
1人ひとりに目が行き届きやすい少人数制で受講されたいか、クラスメイトと交流を図ることで英語力の向上を目指す大人数制の学校に入学されたいか、自分の好みに合わせて選びましょう。
入学日にプレースメントテストと呼ばれる英語力判断テストを受講し、留学生のレベルに合うクラス分かれます。
レベルに合った無理のないコース受講ができるので、「授業についていけなかったらどうしよう」「自分のレベルに合わないクラスだったらどうしよう」と心配される方も安心です。更にオーストラリアの語学学校には、生徒の現地生活や学校生活のカウンセリング担当者がいますので、授業が始まってからレベルが合わなくて困った、といったようなときにも相談でき、レベルを変更することもできることも可能です。
数週間で英語力が劇的に上がるということはありませんが、1ヶ月単位で英語レベルをチェックするためのテストを実施している学校が多いです。
テストの結果により受講レベルを上げてより高いレベルの一般英語コースを受講することが出来ます。
オーストラリアの語学学校でよく見られる傾向ですが、Upper Intermediate(中上級)やAdvanced(上級)クラスにレベルアップすればするほど、日本人を含むアジア人の比率が低くなり、より国籍比率がバリエーション豊かになってきます。
より高いレベルに進んで、英語環境に身を置き高いレベルでの会話やグループディスカッションを行えます。
オーストラリアの語学学校では、学校卒業後のアルバイトに役立つサポートとしてお仕事探しのワークショップを無料で提供している学校もあります。英語の履歴書の作成や面接の練習、レストランでの言葉の受け答えなど仕事探しに繋がる無料クラスを提供している学校も多いです。
更には有料でインターシップを紹介している学校もあるので、語学学校を選択する際に、興味を持てるプログラム受講できるかどうかも加味して学校選定するとメリットになるかもしれません。
多くの学校で、クラスメイトと親睦を図るためにアクティビティや校内イベントが用意されています。大抵は強制参加ではなく、授業が終わった後の自由参加です。例えば、テニスやサッカー、ハイキングなどのスポーツ、観光名所や美術館巡りに行くので、自然と英語を使う機会が増えレベルアップにつながります。
また、クリスマス等の季節のレクリエーション活動が行われるのも一般的です。
毎日アクティビティーを用意している学校が多く、仲の良い友達をつくる良い機会、英語を沢山話す機会にもなるので積極的に参加していきましょう。
1日の授業時間が長く週25時間以上の語学学校をピックアップしています。1日中じっくり勉強したい方にとってオススメの学校になります。
一般英語コース以外の選択科目やアクティビティーが充実していて、無料のワークショップなど開講している語学学校をピックアップしています。
オーストラリア最安値の語学学校が下記2校になります。学校と仕事を両立させるために授業時間は長くなくていい!という方にはピッタリの2校かもしれません。
素敵なオーストラリア留学になるように参考になれば幸いです。