IELTS(アイエルツ)の試験を受ける前に、できれば試験会場の下見をしておきたいですよね。
そこで今回は、オーストラリアのブリスベンで唯一IELTSを主催しているIDPのIELTSテストセンターの様子を詳しくご紹介いたします。
IELTS とはInternational English Language Testing Systemのことで、「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4つの分野で構成されており英語圏の大学、移民局、雇用主などで広く使用されている英語能力検定試験です。
現在IELTSは、以下の3つの組織によって共同運営されています。
さらに、IELTSは発祥地のイギリスだけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダなど世界140カ国以上で認定されており、世界で最も利用されているテストとなります。
こちらの記事でIELTSについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
アカデミックとジェネラルでは試験の目的や試験内容も違いますので、ご自身の目的に合ったモジュールを選びましょう。
メリット | デメリット | |
コンピューター式テスト |
・普段からコンピューターを使い慣れている人には有利 ・ライティングの時間節約になる ・試験結果が試験後2-5日で出る ・テスト開催が多い |
・リスニングの試験は問題を聞きながら答えを同時にタイピング
・コンピューター式に慣れるための練習が必要 ・タイピングが遅い人には向かない |
ペーパー式テスト | ・質問用紙に書き込みが可能
・リスニングテストでは答案用紙に答えを入れるために10分間時間が与えられるため、見直し可能 ・コンピューターに慣れていなくても大丈夫 |
・ライティングに時間がかかる ・字が汚いと、採点者が読めない可能性がある |
ブリスベンシティの中心部に位置し、セントラルステーションから徒歩5分程度の場所にあります。
正面玄関にIDPやIELTSテスト会場とわかる目印がないので不安になりますが、【99 CREEK ST】ビルの3階がIELTSの試験会場です。Creek ストリートとAdelaideストリートの交差点にあるセブンイレブンを目印に、Creekストリートを15m程進むとセンターの入り口に到着します。
迷ってしまう方が多くいるそうなので、可能であればテスト前に一度下見をしておくことをお勧めいたします。
今回テストセンターを案内してくださった、センターマネージャーのNicolaさんと、日本人スタッフのAkiyoさんです。日本語でIELTS試験会場の案内が必要な場合は、事前に予約をすればAkiyoさんが対応して下さいます。お二人ともとてもフレンドリーで優しく、困ったことがあればすぐに対応してくれますので、安心してご相談ください。
IELTSテストセンターに到着したら、まず初めに受付をしましょう。パスポートを提示し、スタッフから説明を受けます。試験会場へ携帯電話や腕時計の持ち込みは禁止ですので、受付にあるロッカーにパスポート以外の持ち物は全て入れましょう。
受付が終わったら、IELTSテスト用の証明写真を撮ります。この写真はテスト結果の証明書に使用されます。テストの結果はコンピューター式だとテスト後2−5日、ペーパー式では13日後に結果がわかります。
コンピューター式の試験会場には衝立があり、試験に集中できるようになっています。試験官が本人確認と監視を行っていますので、コンピュータートラブルなどがあればすぐに対応してもらえます。ここでは、「リスニング」「リーディング」「ライティング」の3つの試験が行われます。
試験当日はパソコン以外にも以下のものが用意されます。
受付の隣がスピーキングの待合室となっております。奥の扉からスピーキンングの試験官が受験者を呼びにきますので、気持ちを落ち着かせてご自身の順番を待ちましょう。
IELTSのスピーキングテストは試験官と対面形式となり、コンピューター式のIELTSでも同様です。コロナの影響により、現在もアクリル板と消毒液が設置されていますが、アクリル板は大きくないので試験管の声が聞き取りにくい、ということはありません。
スピーキングは以下の3つのパートから構成されており、約12〜14分間行われます。
写真引用元:https://ielts.com.au/australiahttps://ryugaku-au.net/services/ielts-one-skill-retake
【IELTSの結果が出たけれど、一つのセクションのみ目標の点数に達していなかった】という場合にこのリテイクを利用することができます。再度全ての試験を受ける代わりに、Listening, Reading, Writing, Speakingの中から一つ選んで再受験可能となります。受験費用と時間の節約が可能となるため、受験生にとってはメリットの大きい制度です。
このシステムは最近始まったばかりで、これから世界的に広がっていく見込みとなっております。詳しい情報を知りたい方はIDPの公式サイトで確認して下さい。
オーストラリアでIELTSコースを開催している学校はたくさんありますが、それそれの学校で費用や特徴が違います。おすすめの学校はこちらの記事で詳しく説明されておりますのでご確認ください。