留学を検討し始めると、必ず聞くIELTS、
前回は、IELTSの概要についてお話しをさせて頂きましたが、
今日は、IELTSと有名な他のテストとの比較を重点にお話しをします。
前回の記事を読んでいない方は・・・こちら
IELTSシリーズ①】IELTS(アイエルツ)検定試験とは
TOEIC(トイック)を受けたことはなくとも、
日本で生活していると一度は学校の先生や友人から聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
TOEICとは ”Test Of English International Communication” の略称になり、
日本でもっとも有名な英語検定です。
日本での受験者は、日本での就職活動の為や日本の大学に受験する大学生や、
業務で英語が必要なフルタイム勤務者受けている傾向があります。
日本では主に、英語を重視している外資系企業や大手企業の入社試験や昇級試験で
TOEICスコアが求められています。そのためビジネス英語を強化したい人向けと言えるでしょう。
試験はマークテスト方式で ” リスニング” と ” リーディング ” テストの2種類あり、2時間で行われます。
TOEICはリスニングとリーディングの2科目となるため、英語圏では評価は低く、
英語を実用的に利用できる能力の測定には向いていません。
TOEICについての詳細は・・・こちら
知っておきたいTOEICの知識
一方のTOEFLとは、「Test Of English as a Foreign Language」の略称で、
英語を母国語としない人を対象にした英語検定です。
TOEFLのスコアはIELTSと同様に、英語を母国語とするエリアへの留学をする際に入学試験の基準となります。
試験はTOEICと同様に、会場で試験を受けますが、
iBT試験(Internet-based Test・インターネット/オンラインベース)を採用しています。
そのため、全問題ヘッドセットを装着して受験します。
” リーディング ” ” リスニング “ ” ライティング ” “ スピーキング “の4種類に分かれ、
試験時間は4時間から4時間半と長丁場です。
スピーキングの試験はヘッドセットのマイクを使用して行うのが特徴になります。
TOEFLについての詳細は・・・こちら
知っておきたいTOEFLの知識
TOEFLとIELTSは留学向けの試験とされているため、一見同じような資格と認識している人が多いのが事実です。
TOEFLは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ヨーロッパなど
留学先として人気なな国々で大学進学をする際に、公式英語証明として認められています。
イギリスの大学へ進学する為のスコアとしてTOEFLを認めている大学は多いですが、
留学ビザ申請においては、TOEFLのスコアを使用することが原則できない為ご注意ください。
一方、IELTSはカナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドなどの
ほとんどの教育機関で認められていますが、アメリカでは一部の大学で認定されない場合があります。
ただし、近年ではIELTSがアメリがでも浸透してきており、入学基準として認める教育機関が増加しています。
それでは、実際どういった違いがあるのかご紹介いたします。
リーディング セクション | |
IELTS | TOEFL |
・1パッセージ 900語程度 | ・1パッセージ 600~700語程度 |
特徴 長文の為、読む速度・読解力がキーワード |
特徴 問題数が毎回変わる。プランニングの柔軟性がキーワード |
スピーキング セクション | |
IELTS | TOEFL |
・面接官と1対1のインタビュー式 | ・オンラインベースでコンピュータに向かって行う |
特徴 生活をする為の能力に重点においている為、会話形式。 質問も聞き直す事も可能、話す意欲を見せる事が大事。 |
特徴 決められた制限時間を意識しながら話す能力が必須。 リスニング・リーディング内容とリンクした複合問題あり |
リスニング セクション | |
IELTS | TOEFL |
・イギリスのアクセントがメイン。 | ・アメリカのアクセントがメイン |
特徴 穴埋め問題が多め。 問題を解く前に、内容を確認する時間が設けられている。 |
特徴 回答は、選択形式。 ヘッドホンから流る長文を聞いてから答える。 |
ライティング セクション | |
IELTS | TOEFL |
・筆記式 / コンピューター式 *テスト申込時選択 ・2セクション |
・コンピューター・タイピング式 ・2セクション |
特徴 ・グラフやチャートなどのレポート(アカデミック) ・手紙(ジェネラル) ・エッセイ(アカデミック + ジェネラル) |
特徴 ・複合問題 問題を読み、短いリスニングをし、ライティングを始める ・エッセイ |
日本では、まだまだ学ぶ機会がないIELTSですが、
留学先では、IELTSの試験対策コースなども語学学校で提供されています。
なので、受けたことがなく心配な方でも安心して始める事ができます。
注意点
IELTSは、高度な内容になってくる為
英語をこれから始める方は、一般英語で基礎知識から学び
その後に受けるとスムーズに受講する事が可能です。
TOEFL・IELTSの共通点は、2つとも、
リスニング・ライティング・スピーキング・リーディングの4つのセクションがあるという事。
そして難しいポイントは、それぞれ異なった点にありどちらとも高度な英語能力が必須となります。
ただし、近年IELTSのテストの方が、
海外への進学への際や、海外へ移住する際に効果的で幅広く使うことができます。
もちろん、英語能力証明だけの為に使われている訳ではなく、
生活をしていく中で英語力が必要非可決になる方には、おすすめです。
なぜなら、IELTS・特にスピーキングは、”人対人”形式をコンセプトとしている事為
学ぶことで英語の上達を実感する事ができます。
IELTSシリーズ!次回は、実際IELTSの試験を受講する為に
知っておいた方がいい内容をお話しいたします。
気になる方は・・・こちら
【IELTSシリーズ③】IELTS(アイエルツ)検定試験を受験する