J-SHINE、TESOL、TECSOLは英語を母国語としない人を対象とした英語指導者資格で、英語教授法を取得した人が持てる資格です。要するに、日本で英語を教えるお仕事に就くための公式資格になります。
3つの資格はすべて英語指導者資格になります。それでは3つの資格についての詳細、コースの違いについて詳しくみていきましょう。
J-ShineはNPO法人小学校英語指導者認定協議会の略称で、2003年に日本に設立されました。日本の小学校で英語を教える為に必要な資格です。様々なプログラムが用意され、修了者は特定の資格を得ることができます。資格保持者は、民間英語指導者として、公立の小学校で働くことが可能です。J-shine資格の英語指導対象者は4歳から12歳になります。
NPO法人小学校英語指導者認定協議会
2002年から日本の小学校で「総合的な学習の時間」という科目が導入され、2010年以降は「外国語活動」という科目で英語の授業が必修化されました。日本の小学校で英語が必修化されたにもかかわらず、小学校の教員は英語教員免許を持っておらず、公式な英語の教員免許の資格も日本には無い状態だったのです。
そこで、文部科学省や各教育委員会が協力してNPO法人小学校英語指導認定協会(J-shine)の立上げ、正式に英語指導者資格を発行し、英語授業の必修化に伴い、教員の英語指導力の向上とルールを決めたのがJ-shine資格の始まりです。
指導時間と英語レベルにより、6種類の資格を取ることができます。
(1)小学校英語準認定指導者
指導経験時間が不足していますが、英語指導者としての知識は持ち合わせている人が取得できる資格です。指導時間が50時間を満たしたことを団体が認めれば、「小学校英語指導者」の正資格を取得することができます。
(2)小学校英語指導者
J-SHINEの基本の資格。小学校で英語教育を指導するうえで必要な知識と技能を持ち、問題なく指導できるとJ-SHINEに認められた資格です。
(3)小学校英語指導者+
小学校で英語教育を指導するうえで必要な知識と技能を持ち、指導経験が50時間以上あり、英語レベルがCEFR B2以上ある人が所有できる資格です。
(4)小学校英語上級指導者
小学校英語指導者または小学校英語準指導者の取得後に、小学校での指導時間が200時間以上および、英語レベルがCEFR B2以上あり、かつ小学校校長または教育委員会より認定を受けた人が所有できる資格です。
(5)小学校英語上級指導者+
小学校英語指導者の資格を取得後に、小学校での指導時間が200時間以上行い、かつ小学校校長または教育委員会より認定を受けた人が所有できる資格です。
(6)小学校英語指導者育成トレーナー
「英語指導者育成講座を企画立案し、指導者を指導する者」としての知識や技能を持ち合わせる人を認定する資格です。J-SHINE が主催する資格検定の試験に合格することで資格が付与されます。
NPO法人小学校英語指導認定協会(J-shine)の公式ホームページにも掲載されている通り、取得条件が2つあります。
上記2点を満たした上でさらに下記条件を満たす必要があります。
※小学校での通常時間の見学を20時間まで指導経験内に入れることができます。そして、小学校の通常事業の指導経験が35時間以上ある場合は、50時間を満たす必要はありません。
そして上記の条件を全てクリアできるコースがオーストラリアの語学学校で開講されており、実習も含めて受講することが可能です。6週間もしくは8週間の実習込みのコースを受講することでJ-shineの資格を取得することができます。
1988年に設立された歴史ある英語教授法の専門学校です。J-Shineの認定校に指定されています。
1995年に設立された語学学校です。少人数のためコミュニケーションを取りやすく、実生活に役立つ英語や指導方が身につきます。J-Shineの認定校に指定されています。
J-shineコースを開講しているオーストラリアの語学学校では、NPO法人小学校英語指導者認定協議会が定めるプログラムに沿い授業が進められています。
基本的には4週間のクラス授業と2週間の実習の計6週間、もしくはTESOLもカリキュラムに入った計8週間のコースになるので、ワーキングホリデービザ、観光ビザでのご渡航者でもJ-shineコース受講することが可能です。
日本国内、国外での英語教育機関での就職活動が可能です。J-shine資格を取得し日本の小中高での英語教員への道も拓けるということで、教員免許と+αとして所持しておく方も最近では多くなってきています。
TESOLはTeaching English to Speakers of Other Languageの略称で、英語を母国語としない方に英語を教えるための資格になります。J-shineは日本の小中高で英語を教えるための資格でしたが、TESOLは日本国内に縛られることはなく、英語が母国語でない人に英語教える為のコースになるので世界中で活躍することが出来ます。
多くのサイトや留学サイトにも「TESOL資格の取得」という記述があり、TESOLという資格を取得できると勘違いされていらっしゃる方も少なからずいらっしゃるかと思います。TESOLは資格ではなく、あくまでも英語指導者育成の学問と認識したほうが正解です。
オーストラリア留学を通じて〇〇学校のTESOLコースを卒業(卒業証明書)もしくはオーストラリアの専門学校でCertificateやDiplomaなどの学位をTESOLコースで取得することが出来るので、〇〇専門学校でTESOL Diplomaの学位を持っています。と証明することができ英語教育機関への就職に有利に働くということになります。
APCはシドニー、マンリー、ボンダイ、メルボルン、ブリスベンにキャンパスを構える専門学校で、大きな都市の中心地に位置しているため通学しやすく、学費もリーズナブルなので長期留学に適している学校です。また、English Unlimitedという語学学校も併設しいているため、英語レベルがまだ足りない方も英語コースを規定のレベルにて一定期間就学すればスムーズに進学することができます。
その他TESOLコースを開講している学校一覧を詳しく見る >>
TECSOLはTeaching English to Child Speakers of Other Languagesの略称で、英語が第2言語となる4歳から12歳を対象に英語を教えるための資格です。TESOLの間に”C=Child(子ども)”が入ったお子様向けの英語指導者育成の学問になります。
認定は各語学学校等の教育機関が行っていますので、すべてのカリキュラム終了後に、認定証(卒業証明書)を発行してもらうことができます。
対象年齢の子どもたちが楽しく英語を学べるように考えられた資格です。そのため、工夫された学習法になります。
一例
学習期間は6週間から8週間です。
そのため、ワーキングホリデーや旅行ビザで取得する人が大半ですが、学校によっては学生ビザを手配してくれる学校もあります。
1988年に設立された歴史ある英語教授法の専門学校です。J-Shineの認定校に指定されています。
1995年に設立された語学学校です。少人数のためコミュニケーションを取りやすく、実生活に役立つ英語や指導方が身につきます。J-Shineの認定校に指定されています。
TECSOLコースを受講できる語学学校一覧を詳しく見る >>
オーストラリアの語学学校や専門学校(専門コース)では、J-ShineコースとTECSOLの両方の資格を一度に取得できる学校がありますので、J-shine資格だけでなく、TESOL、TECSOL資格を同時に取得でき、その後のキャリアに大きく貢献してくれる資格になります。
また、英語を教えるということは大前提「英語を分かってなければならない」ので、そのような状況に自分を追い込むことにより、英語力の上達に繋がることも間違いありません。
6週間から8週間のコース受講でJ-shine、TESOL、TECSOLを学ぶことができ、学費もAU2,000〜AU3,000ドル程度の学費になります。
観光ビザ、ワーホリビザでもコース受講ができるので休みを利用して短期留学される方でも受講できるコースになります。注意点としては、J-shine、TESOL、TECSOL等の専門コースは英語力中級以上(スピーキング、リスニング力含む)の証明が必要になります。
オーストラリアの多くの語学学校ではコース入学手続前にテストを受験してパスすれば上記3コースに入学できるようになっています。
オーストラリアの語学学校、専門学校は多国籍で沢山の留学生が世界中からオーストラリアに来ています。授業以外で英語を使う機会も沢山あるのでクラスメイトやオーストラリアで出来た友達と時間を共にすることで日常会話力やいろんな国のアクセントなども習得できます。
オーストラリア留学中に将来有効な資格を取得されたい方は「J-shine」「TESOL」「TECSOL」を受講してみてはいかがでしょうか?