オーストラリアへ看護師として看護留学する流れで「永住権を取得したい」というご要望をよく頂戴します。
年々オーストラリアで永住権を取得するハードルは高くなっていますが、不可能ではありません。
ただ、確実に取得できるともいいきれないので、こちらのページでは「オーストラリアで永住権を狙う方法」としてご紹介致します。
「看護留学コンシェルジュ」では、オーストラリアの認定移民エージェント資格をスタッフが永住権取得のご相談も無料でおこなっています。
詳細な内容を電話やオンラインで相談したいという方はこちらのページからご相談ください。
オーストラリアで永住権を取得するメリットはこちらが挙げられます。
永住権を取得することで、VISAによる就労・就業制限がなくなり半永久的に滞在できるようになりますね!
また、永住権を取得すると、学費がオーストラリア国民と同じになります。
実は、留学生の方が学費は割高になっていますが、永住権を取得することで、安価で通学することができるようになるのもメリットと言えますね!
オーストラリア永住権を取得しても、オーストラリア国籍を取得した訳ではありません。
あくまでもオーストラリアに永住する権利であるため、オーストラリア国民ではないんですね。
具体的な違いとしては、
オーストラリアでは二重国籍が認められていますが、日本では二重国籍が認められていません。
そのため、オーストラリア国籍を取得したい場合は、日本国籍を失い国籍選択の必要があります。
また、永住権は更新の必要はありませんが、別途オーストラリアへ自由に出入国するためのビザは更新の必要があるので、注意が必要です。
オーストラリアは日本と違い、3つに役割が分けられています。
一部例外はありますが、永住権を取得できるのは「RN (Registered Nurse) – 正看護」となります。
AIN (Assistant in Nurse) – 看護助手・介護士や、EN (Enrolled Nurse) – 准看護師では、永住権取得を目指すことができないと理解しておきましょう。
さらに、正看護師でも、ANMACのスキルアセスメントに合格する必要があります。
3つの職種の違いについては、こちらのページで紹介しているので、ご覧ください。
では、そんなオーストラリア永住権の取得を狙うためのビザ制度をご紹介します。
オーストラリアで正看護師資格を取得した日本人が、永住権取得を狙うためのビザ制度はいかがあります。※2023年1月12日時点
オーストラリアのビザ制度の内容は年に2回変更されます。
現在の最新情報はオーストラリア移民局のホームページで確認することができますよ。
永住権を取得する方法やビザ制度は常に変更されるため、変更内容に沿って永住権取得方法が変わることをご了承下さい。
「技術独立ビザ」「技術推薦ビザ」「技術地域ビザ」で永住権取得を狙う場合は、ポイントテストで65点以上をクリアしておくことが条件となります。
そこで、まずは、ポイントテストの項目と内容をご紹介しておきます。
「技術独立ビザ」と「技術推薦ビザ」を利用して永住権取得を狙う場合は、ポイントテストをクリアしておく必要があります。
項目と基準は以下となります。
18~24歳 | 25ポイント |
---|---|
25~32歳 | 30ポイント |
33~39歳 | 25ポイント |
40~44歳 | 15ポイント |
英語力もポイントテスト項目に含まれています。
IELTS6相当以下は、Competent English と区分され0ポイントとなります。
Proficient English (IELTS7.0 相当) | 10ポイント |
Superior English (IELTS8. 0相当) | 20ポイント |
オーストラリア国内での勤務経験年数となります。
直近過去10年以内としており、10年以上は15ポイント、逆に3年未満の場合は0ポイントとなります。
3~4年 | 5ポイント |
5~7年 | 10ポイント |
8~10年 | 15ポイント |
オーストラリア国内での勤務経験年数となります。
直近過去10年以内としており、10年以上は20ポイント、逆に1年未満の場合は0ポイントとなります。
1年未満の場合は
1~2年 | 5ポイント |
3~4年 | 10ポイント |
5~7年 | 15ポイント |
8~10年 | 20ポイント |
ディプロマ以上(CRICOS認定の学校) | 5ポイント |
博士 | 20ポイント |
学士・修士 | 15ポイント |
専門 | 10ポイント |
その他 | 10ポイント |
以下に当てはまる場合は、ポイントが加算されます。
こちらは複数に当てはまる場合は、それぞれ加点されます。
NAATI認定の通訳・翻訳資格 | 5ポイント |
指定地域で居住し学校に通学 | 5ポイント |
パートナーも同じ技術独立対象 | 5ポイント |
プロフェッショナルイヤー | 5ポイント |
これら合計で65ポイント以上が基準となるため、自分がそちらの条件を満たしているか確認してみましょう。
では、それぞれのビザ制度を利用した、看護留学から永住権取得を狙う方法を順番に紹介していきます。
看護留学からオーストラリアの永住権取得を狙うもっともポピュラーな方法が、技術独立ビザ(Skilled Independent Visa)を利用した方法です。
こちらのビザを利用して永住権取得を狙う条件はこちらです。
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
ポイントテスト | 65点以上 |
州からのオファー | 不要 |
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLの職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること(ANMAC) |
最低英語基準 | Competent English(IELTS7.0相当) |
健康診断 | 有り(申請後) |
無犯罪証明書 | 必要(過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にキャンセルやRefuseされていないこと |
ビザ申請手数料 | 4240豪ドル〜 |
永住権取得を狙う流れは、このようになっています。
1,2は念の為、確認しておくべきポイントとして記載しているため、具体的には3以降が永住権取得を狙う方法となります。
年々こちらの条件は厳しくなってきており、ポイントテストのポイントが増えたり、申請可能な年齢も49歳までから45歳までと変更されています。
技術推薦ビザは、移民を受け入れている州政府に申請し推薦をもらい、永住権取得を狙う方法です。
永住権取得を狙う州にサポートしてもらうため、一定期間制限がかかります。
基本的な申請の流れは技術独立移民と近いです。
こちらのビザを利用して永住権取得を狙う条件はこちらです。
年齢制限 | 45歳未満 (Invitation時点) |
---|---|
ポイントテスト | 65点以上 |
州からのオファー | 必要 |
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLの職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること (ANMAC) |
最低英語基準 | Competent English (IELTS7.0相当) |
健康診断 | 有り (申請後) |
無犯罪証明書 | 必要 (過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にキャンセルやRefuseされていないこと |
ビザ申請手数料 | 4240豪ドル〜 |
ほぼほぼ、技術独立ビザと変わりませんが、州からのオファーが必要という条件があります。
永住権取得を狙う流れは、このようになっています。
1,2は念の為、確認しておくべきポイントとして記載しているため、具体的には3以降が永住権取得を狙う方法となります。
永住権取得申請を行う州の審査が入るため、技術独立ビザよりも8週間ほど長く、ビザ取得に時間がかかります。
州によって推薦するための制度は異なりますが、
などが条件となったりします。
また、技術推薦ビザでは、永住権取得後、最低2年間は推薦を受けた州内で生活する必要があります。
さらに、州政府のアンケート調査に参加する義務や、居住している場所や連絡先を報告する義務もあるため、それらを理解した上で、こちらの選択肢も検討するとよいでしょう。
技術地域ビザは、オーストラリアで人口が少ない地域での専門職を増やす目的で設定されています。
正看護師免許も、技術地域ビザの対象職種となっており、永住権取得を狙う選択肢の一つとなります。
2段階のビザ制度なっており、
491 Skilled Work Regional (Provisional) visaが許可された後に、州指定の基準を満たすと永住権の申請資格が与えられます。
条件はこちらとなります。
年齢制限 | 45歳未満(Invitation時点) |
---|---|
ポイントテスト | 65ポイント以上 |
職業 | オーストラリア正看護師を含む職種 |
スキルアセスメント | スキルアセスメントに合格すること (ANMAC) |
州政府のオファー | 必要 |
最低英語基準 | Competent English (IELTS7.0相当) |
健康診断 | 有り (申請後) |
無犯罪証明書 | 必要 (過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にキャンセルやRefuseされていないこと |
ビザ申請手数料 | 4240豪ドル〜 |
会社にスポンサーしてもらい永住権取得を目指すのが、雇用主指名ビザまたは州スポンサー雇用主指名ビザです。
移民局からスポンサー登録をしている雇用主から推薦してもらうことで、永住権の申請資格を与えられます。
年齢制限 | 45歳未満 (Invitation時点) |
---|---|
雇用主の推薦 | 必要 |
雇用主のスポンサー登録 | 必要 |
職業 | オーストラリア正看護師を含むMLTSSLの職種 |
最低英語基準 | Competent English (IELTS7.0相当) |
健康診断 | 有り (申請後) |
無犯罪証明書 | 必要 (過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にキャンセルやRefuseされていないこと |
ビザ申請手数料 | 4240豪ドル〜 |
永住権取得を狙う流れは、このようになっています。
雇用主指名ビザで永住権取得を狙う場合、ポイントテストはありません。
ビザをサポートしてくれる雇用主が見つかれば、すぐにビザ申請に入ることができます。
また、永住権がおりるまでの期間も、ブリッジングビザで、オーストラリア国内で働き続けられますよ!
看護師不足が深刻な地域の病院などでは、雇用主指名ビザでの永住権取得サポートをしてくれるところもありますよ。
パートナービザは、オーストラリア人の結婚相手がいる場合に取得できます。
パートナービザは、
の2段階で取得を目指すことができます。
技術独立ビザなどでは、ビザ申請から取得までで2年近く時間がかかることがありますが、
パートナービザ申請条件はこちらです。
年齢制限 | なし (結婚できる年齢) |
---|---|
パートナーの推薦 | 必要 |
健康診断 | 有り (申請後) |
無犯罪証明書 | 必要 (過去10年以内に居住していた国) |
過去のビザ履歴 | 過去にキャンセルやRefuseされていないこと |
ビザ申請手数料 | 8085豪ドル〜 |
ただし、パートナービザの推薦条件は厳しくなってきており、
などの条件があるため、パートナーとも話し合い申請をしましょう。
オーストラリアで看護師が永住権取得を目指す方法についてご紹介しました。
オーストラリアの永住権資格取得を目指すビザ制度は複数あることをご紹介しました。
それぞれのビザ制度の内容は、年に2回更新され非常に複雑です。
また、オーストラリアでビザの申請をアドバイスできるのは、オーストラリアの移民弁護士または、所定の学位を持ち毎年資格の更新が必要な認定移民エージェント(Registered Migration Agents)のみと法律で定められています。
オーストラリア留学ネットの新サービス「看護留学コンシェルジュ」では、移民カウンセラーによる、ビザ取得・移住、永住権取得と留学に関するご相談とアドバイス、ビザ申請・取得及び入学手続き等のコンサルティング、及び代行手続きを行っています。