オーストラリアで長期滞在を計画している方にとって、学生ビザとワーキングホリデービザの使い方は大変重要です。
学生ビザを先に取得し、その後ワーキングホリデービザに切り替えることで、費用を抑えて長期滞在が可能です!
この記事では、学生ビザからワーキングホリデービザに切り替える具体的なメリットや費用の目安などについて詳しく解説します。
これからオーストラリアでの留学や就労を考えている方は、参考にしていただけると幸いです。
学生ビザではワーキングホリデーのように時間無制限で働いたり、長期のホリデーを取ることができません。
なぜなら、それぞれのビザの特徴や目的が異なるためです。
そのため、オーストラリアに長期滞在する上でおすすめの方法は「学生ビザをとってからワーキングホリデーに切り替える」です。
学生ビザとワーキングホリデービザでは、このように特徴が違います。
ビザの種類 | 学生 | ワーキングホリデー |
---|---|---|
Subclass | 500 | 417 |
滞在期間 | 最大5年 | 1年(セカンド・サードあり) |
対象年齢 | 6歳以上 | 18歳以上31歳未満 |
仕事 | 週24時間まで | 制限なし |
学校 | フルタイムの学生 | 17週間まで |
申請料金 | 1,600ドル | 650ドル |
公式サイト | 移民局サイト | 移民局サイト |
このように、学生ビザの目的が「就学」であるのに対し、ワーキングホリデーは「就業と休暇」であるのが分かります。
現在オーストラリアには世界中から留学生が集まっており、仕事を見つけるのが以前よりも難しくなっています。
そこで、学生ビザでしっかりと英語力を上げてからフルタイムで働けるワーキングホリデービザに切り替えることで、時給の高いオーストラリアで働くメリットを最大限に活かせます。
オーストラリアでは、学生ビザでも週24時間(2週間で48時間)までの就労が認められています。
学校の授業も午前中のみ、夜のみなどタイムテーブルを選べる場合が多く、学業と仕事の両立がしやすい環境です。
また、学生ビザで渡航される方のほとんどは、初めの1〜2ヶ月は学生寮やホームステイに滞在し、オーストラリア生活に慣れた上でシェアハウスに移ります。
そのため、学生ビザが終了する頃には仕事も家もある状態からワーキングホリデーが始められ、時間を効果的に使うことが可能です。
さらに、最近では留学生の数に対してお部屋の数が不足していると言われているので、旅行中や一時帰国の短期の間に自分のお部屋を貸し出してキープする方が増えています。
そのため、ワーキングホリデーでビザ申請のために一時帰国しても、もともと住んでいたお部屋に戻ってこられますので、お部屋探しの手間が省けます。
現在オーストラリアには世界各国からたくさんの留学生が集まっているため、お仕事探しが難しくなってきています。
ただ、ヨーロッパや南米出身の留学生は以前と変わらず、比較的早い段階でお仕事に就けている印象です。
要因として考えられることはいくつかありますが、その理由の一つは「英語力の差」です。
スピーキングが苦手な日本人は、英語でのコミュニケーションがある程度できる人と比べられた時に不利になってしまいますよね。
そのため、初めに学生ビザで渡航し、語学学校や専門学校での学習を通じて英語力を大幅に向上させることが重要となります。
また、英語のわからない留学生を対象とした詐欺や、最低賃金以下で働かせるなどの違法行為も、英語力があれば相手の言いなりにならずに、適切な判断と対応ができるのでより安全です。
オーストラリアは物価の高い国ですので、学費も高いと思われがちですが、学校や選ぶコースによっては学費を抑えることが可能です。
オーストラリアに1年間学生ビザで滞在する場合の学費を見てみましょう。
語学学校:英語コース *週350ドル、40週間 |
140,0000円 |
---|---|
専門学校:ビジネスコース | 600,000円 |
専門学校:保育士コース | 800,000〜100,000円 |
コースによって学費に違いはありますが、専門学校であれば週2-3日の授業でお仕事との両立も可能ですし、費用を抑えることが可能です。
また、専門学校で資格を取得してからワーキングホリデービザに切り替えて働くことで、資格なしでも働けるお仕事よりも高い時給で働くことが可能になります。
そのため、長期的に見ると学生ビザからワーキングホリデービザに切り替える留学プランが経済面でもおすすめです。
2カ国留学(フィリピン3ヶ月+オーストラリア3ヶ月)とオーストラリア留学のみ6ヶ月の場合の学費を比べてみましょう。
オーストラリア留学 | 2カ国留学 | |
学費 *入学金・授業料・教材費 |
90万円 | 84万円 |
滞在費 *週350ドル |
84万円 | 117万円 (フィリピンは食費込み) |
食費 | 24万円 | 12万円 |
航空券 | 6万円 | 5万円 |
娯楽費・雑費 | 12万円 | 12万円 |
合計 | 216万円 | 230万円 |
※フィリピン学費はPhilinter Academy、オーストラリア学費はImpact English Collegeを参考に算出
学校によって学費が異なりますし、生活スタイルによっても費用は変化するので、あくまで目安として参考にしてください。
この表を見ると、オーストラリアとフィリピンどちらも留学の特徴は違いますが、費用的にはあまり変わりません。
さらに、オーストラリア留学では、最初の1-2ヶ月のみ学生寮やホームステイに住み、その後シェアハウスに移動する方がほとんどですので、お部屋タイプや地域によってさらに滞在費を抑えることが可能です。
学生ビザではフルタイムで学校に通うため、基本的に一つの都市にとどまります。
また、ワーキングホリデーは同じ雇用主のもとで最大6ヶ月までしか働けませんが、学生ビザにはその制限がありません。
そのため、一つの仕事に慣れたころにまた新たな仕事を見つけるという手間が省けます。
しっかりとオーストラリアでの生活の基盤を築くことができるのも、学生ビザの魅力です。
学生ビザからワーキングホリデービザへ切り替えるには、オーストラリア国内からワーキングホリデービザの申請ができないため、一度出国する必要があります。
また、日本人は比較的すぐワーキングホリデーのビザがおりますが、状況により変化しますのでビザが降りるまでの時間は移民局のサイトで確認し、余裕を持って準備しましょう。
例えば英語初心者(Elementary)の方が、半年間学校に通うと中級レベル(Intermediate)程度まで英語力を上げることができ、日常会話や接客英語は問題なくできるレベルとなります。
また、語学学校ではお仕事探しのサポートも行っていますので、在学中にお仕事を探し始めることも可能です。
しっかりと英語力を上げてからワーキングホリデーを始めると、仕事探しのレジュメ作成や面接、家の契約などもスムーズに行え、仕事の幅も広がり賃金やシフトの交渉も比較的スムーズです。
英語力がすでに中級レベルの方は、費用が抑えられオーストラリアでの資格が取得できる専門学校がおすすめです。
専門学校では週2-3日の授業で、授業料は分割払いができるので、お仕事をしながら次の学期の授業料を貯めることができます。
また、保育士、介護士、調理師など専門性の高い分野では、実習先から仕事のオファーをもらえる可能性があり、仕事を探すのも比較的容易です。
さらに、専門性が高い分野でのお仕事は時給が平均よりも高く設定されている場合が多いため、しっかりと貯蓄が可能となります。
費用項目 | 6ヶ月費用 |
---|---|
入学金 | 250ドル |
授業料 *週360ドルの場合 |
8,640ドル |
教材費 *週18ドルの場合 |
300ドル (*最大300ドルの場合) |
学生ビザ申請費用 | 1,600ドル |
留学生健康保険(OSHC) *月50ドルの場合 |
300ドル |
宿泊料 *週350ドルの場合 |
8,400ドル |
食費 | 2,400ドル |
語学学校によって値段が違いますし、キャンペーン割引などを利用し費用を抑えて留学するとこも可能ですので、お気軽にご相談ください。
費用項目 | 1年間費用 |
---|---|
入学金 | 250ドル |
授業料 | 6,000〜10,000ドル |
学生ビザ申請費用 | 1,600ドル |
留学生健康保険(OSHC) *月50ドルの場合 |
300ドル |
宿泊料 *週350ドルの場合 |
72,800ドル |
食費 | 4,800ドル |
語学学校よりも授業料がリーズナブルな場合が多く、授業料も学期ごとや月毎の分割払いが可能なため、初期費用を抑えての留学が可能となります。
オーストラリアの学生ビザを先に取得し、その後ワーキングホリデービザに切り替える際のメリットや費用について見てきました。
この方法により、まずは英語力を向上させ、さらには専門的な資格を取得することも可能となります。
学生ビザ中に、オーストラリアの生活や職場環境に慣れることができるため、ワーキングホリデービザに切り替えた後の就労や生活がスムーズに進むでしょう。
これからオーストラリア留学を計画している方は、ぜひこのプランを参考にしてみてください。
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